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TORENDIA

支那の明器

本文約3,000字 ・ 読了時間 約7分

あらすじ(AIが作成しました)

支那の古墳から出土する土製の人形や器物である明器について、その歴史的背景や美術的価値を論じる随筆。漢時代から唐時代にかけて盛んとなった明器が、当時の将軍や文官、家畜などの風俗的な生活を今に伝えていると解説する。筆者は、自身の蒐集品を交えながら、偽物の存在や鑑定の難しさに触れ、東洋美術史の研究資料として、この人間味あふれる古い彫刻が持つ意義と価値を詳しく紹介する。

會津八一

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🎧 支那の明器 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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私ほど名実の副はない蒐集家は無い。何か余程いゝものでも沢山持つて居るやうに云ひ囃やされながら、実は是れと云ふほどのものは何も持たない。

小石川に住んで居る頃に――これは十数年も前のことだが――諸国の郷土玩具を集めたことがあつた。六百種もあつたかと思ふ。しかしこれは世間の玩具通などのするやうに、いろいろの変つた物を集めて自慢をするといふのでは無く、其頃しきりに私の考へて居た原始的信仰の研究資料にと思つたのであつた。不幸にして此の玩具の大半は出版部の倉庫の中で洪水を喫つて全滅してしまつた。

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