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TORENDIA

新たに法学部に入学された諸君へ

本文約5,900字 ・ 読了時間 約12分

あらすじ(AIが作成しました)

新しく大学の法学部に入学した学生に向け、法学研究の心構えや勉学の態度を説く。大学での法学教育は主に解釈法律学であり、単なる法典の暗記ではないと強調する。講義を通じて法律的に物事を考える力を養うことが真の目的であり、日々の出席と研鑽の重要性を説く。また、専門的な知識だけでなく、社会や経済など幅広い事柄に対する健全な常識を備えることこそが、適切な判断を行う上で不可欠であると指南する。

末弘厳太郎

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🎧 新たに法学部に入学された諸君へ / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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一

私はかつて『法学入門』と題する本のなかで、法学入門者に対する法学研究上の注意について多少のことを書いた。同書は元来、「現代法学全集」の読者を相手として書かれたもので、いわば法学研究者一般、殊に独学者を仮想の相手として書かれたものである。ここではこれと違って、この四月新たに諸大学の法学部に入学された諸君を特に相手として、勉学上注意されたらいいと思うことを一、二述べてみたいと思う。その種の注意は、諸大学の教授諸氏によってそれぞれ適当に与えらるべきものなること、もとより言うを俟たないし、また実際にもいろいろ好い注意が与えられていることと想像するが、私が今まで多数の法学生ないし法学士と会談した経験から推すと、案外その種の注意が学生には徹底していないのではないか、学生の多数は彼らの研究する学問の特質を知らず、従ってまた、いかなる態度方法で聴講し、また研究すればいいのかというようなことについて適切な指導を与えられていないのではないか、という疑いを抱かざるを得ないのを甚だ遺憾とするのである。

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