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TORENDIA

法学とは何か

本文約16,600字 ・ 読了時間 約34分

あらすじ(AIが作成しました)

四月の大学入学時期に合わせ、法学を学問として志す若者に対し、その性質や目的を説く。法学教育の現状として現行法令の解説が中心であることの弊害を指摘し、暗記ではなく解釈の技術を体得することの重要性を述べる。また、法哲学や法社会学といった学問が法政策学としての実用法学とどのようにつながり、科学として発展していくかを論じ、法学教育の本来あるべき目的と姿勢について理解を促す。

末弘厳太郎

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一 はしがき

一 四月は、毎年多数の青年が新たに法学に志してその門に入ってくる月である。これらの青年に、法学が学問として一体どういう性質を持つものであるかについて多少の予備知識を与えるのが、この文章の目的である。

無論、本当のことは、入門後自らこの学問と取り組んで相当苦労した上でなければわからない。やかましく言うと、法学の科学的本質如何というような根本的の問題は、勉強してみればみるほどかえってわからなくなると思われるほどむずかしい問題で、現に法学の第一線に立っている学者に聴いてみても、恐らくその答はかなりまちまちであろうと考えられるほどの難問である。だから、こうしたむずかしい理論を頭から入門者に説こうとする意思は少しもない。しかし、それにもかかわらず、敢えてここにこの文章を書こうとするのは、次のような理由によるのである。

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