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TORENDIA

雑草一束

本文約2,500字 ・ 読了時間 約6分

あらすじ(AIが作成しました)

白蓮会、三合会、哥老会といった支那の秘密結社の起源や歴史を紐解くとともに、かつて日本の僧侶でありながら哥老会で勢力を誇った釈元恭の記憶を辿る。さらに、欧米における郵便切手の貼り方による意思伝達や、メキシコで秘密結社の暗号から広まったとされる煙草の吸い方による恋の告白法など、日常的な動作に潜む暗号や探偵的趣味をめぐる雑多な話題を書き留める随筆。

国枝史郎

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「探偵趣味」へも御無沙汰致しました。同人の列につらなり乍らこう御無沙汰をしては申わけありません。そこで雑然たることでも書いて見ることにいたします。

支那の秘密結社

支那の秘密結社といえば「白蓮会」「三合会」「哥老会」の三つを先ず思い出します。この中白蓮会からは分派として一時「大刀会」「小刀会」「在理教」等の会が出来、その流れが馬賊になったということです。有名な義和団もこの白蓮会の支流の筈です。その起源は非常に遠くて、北胡の侵入時代だと云いますが、ハッキリ白蓮会の名を、世間へ印象させたのは元の順帝の至平十年で、韓山童という人物だそうです。俺は弥勒仏の産れ変わりだと称して愚夫愚婦をまどわしたそうであります。

次に起こったのが「三合会」で、「清水会」「双力会」などという支流があります。その成立は康煕十三年だそうです。有名な長髪賊の中にも三合会の会員は多数加わって居りまして一大勢力となっていた筈です。三合会の会員全部が是に加わる筈になっていたそうですが、長髪賊の洪秀全の持っている教理と三合会の教理とが相反していたため其事が行われなかったそうです。もし三合会会員全部が加わっていたら長髪賊の勢力はもっと大きくなっていたことと思われます。

次に起こったのが哥老会で、その起源は乾隆年間であり、盛んになったのは同治年間でその盛んになった原因が一寸面白いのです。と云うのは長髪賊を平げた湘勇の子弟が、戦終わるや衣食に窮して、各自団隊を作りましたが、これが哥老会に合したため盛んになったというのです。長髪賊の中には三合会員があり、それを亡ぼした連中が似たような秘密結社の哥老会に入会したという訳です。そうして三合会と哥老会とは非常に親しいというわけです。

哥老会に就いて思い出すのは釈元恭という日本の僧侶のことです。

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