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TORENDIA

舞ひと踊りと

本文約1,700字 ・ 読了時間 約4分

あらすじ(AIが作成しました)

日本の芸能における旋回運動である「舞」と跳躍運動である「踊り」の起源や変遷を論じる。宗教的な儀礼を端緒とする両者は、神の動きを模す生理的な事実から始まり、次第に芸術的価値を持つ芸能へと発展した。室町時代以降に踊りが洗練され、歌舞伎踊りの登場を経て江戸や上方で独自の進化を遂げた過程を紐解き、舞踊としての歴史的背景と技術的な違いを解説する。古来からの身体運動の源流を探り、芸能としての舞と踊りの本質を明らかにする内容を収める。

折口信夫

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🎧 舞ひと踊りと / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

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日本の芸能には古代からまひとをどりとが厳重に別れてゐた。いろんな用例からみても、旋回運動がまひ、跳躍運動がをどりであつた事が明らかである。芸能と言ふより、むしろ生理的な事実について言つてゐるのである。だから宗教者が、ある時興奮状態におちいつて、その心理作用が生理的条件をつき動して表現せられるとき、ある場合は旋回運動としてはげしく、又はゆるく舞ふ事になる。又時としては跳躍運動として、その興奮の程度によつて、或は高く或は静かに、をどり上る動作がくり返される。歴史以前からの久しいかうした反覆が行はれてゐる間に、いつか神祭りの様式として、是非とも行はなければならないものとなつて来てゐた。それが次第に周囲を取りかこんで凝視し、又は傍観してゐるものにあたへる効果を、出来るだけ有効に強くしようと考へるやうになる。そこにまひ或はをどりの芸能、或は芸術的の価値を考へることがはじまるのである。

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