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TORENDIA

冬

本文約390字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

スポーツの流行らなかった昔の冬を懐かしみ、人々が力強い焚火を囲んで思い出を語り合った室内の情景と、版画めいた戸外の対比を描く、リルケの随筆「冬」。

ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke

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🎧 冬 / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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まだすこしもスポオツの流行らなかつた昔の冬の方が私は好きだ。 人は冬をすこし怖がつてゐた、それほど冬は猛烈で手きびしかつた。 人はわが家に歸るために、いささか勇氣を奮つて、 ベツレヘムの博士のやうに、眞つ白にきらきらしながら、冬を冒して行つたものだ。 さうして私たちの冬の慰めとなつてゐた、すばらしい焚火は、力づよく活氣のある焚火、本當の焚火だつた。 人は書きわづらつた、すつかり指がかじかんでしまつたので。 けれども、助力し合つて、夢みたり、失せやすい思ひ出をすこしでも引きとどめたりすることの、何んといふよろこび…… 思ひ出はすぐそばにやつて來て、夏のときよりかずつとよくそれが見られたものだ。……人はそれに彩色までした。 かうして室内ではすべてが繪のやうだつた。

それにひきかへ戸外では、すべてが版畫の趣になつてゐた。  さうして樹々は、自分たちの家で、ランプをつけながら仕事をしてゐた……

完

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