本文へ移動
TORENDIA

或女友達への手紙

本文約4,300字 ・ 読了時間 約9分

あらすじ(AIが作成しました)

詩人が若い閨秀画家へ送った書簡を収める本作は、自身の創作や『ドゥイノ悲歌』『マルテの手記』にまつわる思想を綴る。多くの助言を求める人々に囲まれる中で、肉体と精神の調和を保ち、孤独な思索を通じて事物の本質を愛し抜く姿勢を説く。芸術家が真に創造と向き合うための不屈の献身や、セザンヌの逸話を引用しながら、人生の無限の豊かさを失わずに生きることの意味を深く考察し、読者に誠実な愛と眼差しを持って事象へ関わる重要性を説き明かす。

ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke

速度
🎧 或女友達への手紙 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 7

このリルケの手紙は、彼の死後、程なく、「新佛蘭西評論」(一九二七年二月號)に發表せられたものである。この手紙と共に、J・P(編輯者のジャン・ポオランか?)と署名のある、リルケの死を悼む文が載せられてゐる。(文中、筆者は詩人が既に危篤の状態にありながら、醫者の死ではなしに、彼自身の死を死ぬことを欲して、遂に一切の注射を拒絶したといふ插話を引いて、大いに驚歎してゐる。)この手紙の宛てられた女友達は、誰であるか判明しない。が、若い閨秀畫家らしいことはその手紙の中に見えてゐる。詩人が晩年佛蘭西語で書いた小さな詩集「窓」の插繪を描いてゐる Baladine なぞがちよいと譯者の頭には浮ばないものでもない。それから何ともことわつてゐない所から見ると、この手紙もやはり佛蘭西語で書かれたものであらうと思はれる。

手紙の冒頭で詩人の云々してゐる詩は「ドゥイノ悲歌」(Duineser Elegien)である。それからもう少し先のところで、マルテとあるのは、あの有名な「手記」の主人公マルテ・ラウリッヅ・ブリッゲを指してゐることは言ふまでもない。

ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilkeの他の作品

🎧
トレドの風景
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke ・ 約3分
🎧
ドゥイノ悲歌
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke ・ 約15分
🎧
リルケ書翰(ロダン宛)
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke ・ 約3分
祭日
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke
家常茶飯 附・現代思想
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke
旗手クリストフ・リルケ抄
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke
巴里の手紙
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke
「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke
🎧
駆落
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke ・ 約11分
🎧
老人
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke ・ 約5分
🎧
さらにふたたび
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke ・ 約1分
🎧
冬
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke ・ 約1分

同じジャンルの朗読つきの本