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TORENDIA

病牀苦語

本文約11,000字 ・ 読了時間 約23分

あらすじ(AIが作成しました)

病床に伏す著者が、自身の激痛と闘病生活をありのままに綴る随筆。死への恐怖を超越し、野心や虚飾を捨てて生の極限で観念が変わる過程を述べる。宗教や死生観についての考察に加え、俳友たちの句に対する率直な批評や、見舞いに訪れる親しい仲間との交流、看病を受ける日常の機微を描く。病にある者が己の醜体さえ隠さず、赤裸々に心境を吐露することで、生の真実と人間本来の姿を浮き彫りにする作品である。

正岡子規

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○この頃は痛さで身動きも出来ず煩悶の余り精神も常に穏やかならんので、毎日二、三服の痲痺剤を飲んで、それでようよう暫時の痲痺的愉快を取って居るような次第である。考え事などは少しも出来ず、新聞をよんでも頭脳が乱れて来るという始末で、書くことは勿論しゃべることさえ順序が立たんのである。それでもだまって居るのは尚更苦しくて日の暮しようがないので、きょうは少ししゃべって見ようと思いついた。例の秩序なしであるから、そのつもりで読んで貰いたい。

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