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TORENDIA

刺客蚊公之墓碑銘

本文約370字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

人の血を吸う蚊を偸盗や妄語などの罪で戯れに裁き、たたき殺した一匹を弔うふりをして詠む、正岡子規のユーモラスな戯文と句。

正岡子規

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🎧 刺客蚊公之墓碑銘 / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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田舎の蚊々、汝竹藪の奥に生れて、その親も知らず、昼は雪隠にひそみて伏兵となり、夜は臥床をくぐりて刺客となる、咄汝の一身は総てこれ罪なり、人の血を吸ふは殺生罪なり、蚊帳の穴をくぐるは偸盗罪なり、耳のほとりにむらがりて、雷声をなすは妄語罪なり、酒の香をしたふて酔ふことを知らざるは、飲酒罪なり、汝五逆の罪を犯してなほ生を人界にぬすむは、そもそも何の心ぞ、あくまで血にふくれて、腹のさくるは自業自得なり、子をさして母をこまらせ親を苦しめて子をなかせたる罪の、今忽ち報ひ来て我手の先に斃れたり、悟れや汝生きて桓公の血に罪を作らんよりは、死して文人の手に葬らるるにしかず、丈草かつて汝が先祖を引導す、我また汝を柩におさめて東方十万億土花の都の俳人によするものなり、何の恨みか存ぜん喝。

念仏のとぎれけり蚊をたたく声

〔『法の雷』第十三号 明治24・10・15〕

完

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