TRENDIA CLASSIC

犬は鎖に繋ぐべからず

岸田國士

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人物

今里念吉

同 二見

同 甲吉

黒林家の女中ため

酒屋の御用聞

大串葉絵

片倉州蔵の妻まつの

女の子

百瀬鬼骨

郵便配達

男の子

歩兵大尉島貫

片倉州蔵

平大野球部選手越水

同 クマソ

同 ヤモリ

近所の人櫛谷

同 尾畑

同 黒林

同 両角

同 岩城

同 藤巻

隠居多胡鵺人

近所の人A

同 B

同 C

時  現代

所  東京の郊外――最近水田を埋立てた第七流住宅地。

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第一場

今里念吉の住居。正面に磨硝子戸入りの玄関。右手に杉丸太の門柱。玄関の右に渋塗りの洋館。左手に座敷と茶の間。芝生の庭に手製のブランコ。椽に近く粗末な犬小屋。

初夏の午後。

息子の甲吉(八歳位)が、三輪車に乗つて外から帰つて来る。椽側から奥に向ひ、発育不良の声で母を呼ぶ。

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