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TORENDIA

新しい女

本文約500字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

いわゆる新しい女は、征服階級の男の玩弄品から一躍して征服階級の一員になろうとする存在である。彼らは周囲に存在する被征服階級の男女に目を向けていない。本書は、真の新しい女とは男女の枠を超え、自己と全周囲との関係を自覚し、男と対等に群れをなして生きる姿であると論じる。婦人運動やフェミニズムに囚われない、真に人としての自覚を持つ女性の在り方について綴る。

大杉栄

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🎧 新しい女 / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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僕はいわゆる新しい女に対して、半ば同感すると同時に、また半ば反感する。

いわゆる新しい女とは、征服階級の男の玩弄品たり奢侈品たる地位から、一躍し征服階級の直接の一員たらんとする女である。

彼女等の自覚とは、要するにここまでの自覚に過ぎない。真に人としての自覚ではなく、征服階級の人としての自覚に過ぎない。彼女等の自覚は、自己と周囲との関係をわずかに征服階級の世界に限った自覚である。彼女等は未だ自己の周囲に男女の被征服階級が存在することを知らない。

真に新しい女は、いわゆる婦人問題などをあまり口にしない。いわゆる婦人運動などにはあまり係わらない。ルイズ・ミッシェルも、エンマ・ゴールドマンも、ヴェラ・フィグネルも、ついにフェミニズムには与からない。彼女等は真に人たるべく、何よりも先きに高等教育や高等職業やまたは参政権を要求しない。彼女等はまた、特に自己完成を、何よりも先きに強調することをしない。彼女等は男の力を借りないことを誇りとするほど幼稚ではなかった。彼女等は自ら進んで男の群に投じた。また彼女等の群に男が投じて来るのを喜んで迎えた。

真に新しき彼女等は、自己と自己の全周囲との関係を自覚したのであった。

完

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