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TORENDIA

講後

本文約370字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

師に先立って峰に駆け上がり喜び叫ぶ「われ」と、静かにあとから登ってくる師とのやりとりを、山中の情景とともに詠む宮沢賢治の詩「講後」。

宮沢賢治

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🎧 講後 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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いたやと楢の林つきて

かの鉛にも続くといへる

広きみねみち見え初めたれば

われ師にさきだちて走りのぼり

峯にきたりて悦び叫べり

江釣子森は黒くして脚下にあり

北上の野をへだてて山はけむり

そが上に雲の峯かゞやき立てり

人人にまもられて師もやがて来りたまふに

みけしき蒼白にして

単衣のせなうるほひ給ひき

われなほよろこびやまず

石をもて東の谷になげうちしに

その石遙か下方にして

戞として樹をうち

また茂みを落つるの音せりき

師すでに立ちてあり

あへぎて云ひたまひけるは

老鶯をな驚かし給ひそとなり

講の主催者粛として立ち

われまた畏れて立ちつくせるに

人人〔一字難読〕かずつかれて多くはたゝずめりき

しかはあれかの雲の峯をば

しづかにのぞまんはよけんと

蕗の葉をとりて地に置けるに

講の主催者

その葉を師に参らせよといふ

すなはち更に三葉をとつて

重ねて地にしき置けるに

師受用して座しましき

完

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