本文へ移動
TORENDIA

純銀の賽

本文約210字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

萩原朔太郎

速度
🎧 純銀の賽 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 1

みよわが賽は空にあり、

空は透青、

白鳥はこてえぢのまどべに泳ぎ、

卓は一列、

同志の瞳は愛にもゆ。

みよわが賽は空にあり、

賽は純銀、

はあとの「A」は指にはじかれ、

緑卓のうへ、

同志の瞳は愛にもゆ。

みよわが光は空にあり、

空は白金、

ふきあげのみづちりこぼれて、

わが賽は魚となり、

卓上の手はみどりをくむ。

ああいまも想をこらすわれのうへ、

またえれなのうへ、

愛は祈祷となり、

賭博は風にながれて、

さかづきはみ空に高く鳴りもわたれり。

―八月三十一日―

完

萩原朔太郎の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本