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TORENDIA

絶望の足

本文約290字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

酔いつぶれて東京の掘割をさまよう足を、あらゆる幸福を失った絶望の象徴として描く、萩原朔太郎の詩。

萩原朔太郎

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🎧 絶望の足 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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魚のやうに空氣をもとめて、

よつぱらつて町をあるいてゐる私の足です、

東京市中の掘割から浮びあがるところの足です、

さびしき足、

さびしき足、

よろよろと道に倒れる人足の足、

それよりももつと甚だしくよごれた絶望の足、

あらゆるものをうしなひ、

あらゆる幸福のまぼろしをたづねて、

東京市中を徘徊するよひどれの足、

よごれはてたる病氣の足、

さびしい人格の足、

ひとりものの異性に飢ゑたる足、

よつぱらつて堀ばたをあるく足、

ああ、こころの中になにをもとめんとて、

かくもみづからをはづかしむる日なるか、

よろよろとしてもたるる電信柱、

はげしきすすりなきをこらへるこころ、

ああ、ながく道路に倒れむとする絶望の足です。

完

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