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TORENDIA

牛捨場馬捨場

本文約6,100字 ・ 読了時間 約13分

あらすじ(AIが作成しました)

各地に残る牛捨場・馬捨場という名称は、古来農業や運搬に不可欠であった牛馬の老衰や斃死時の処分に由来する。仏教の普及による殺生肉食の禁忌思想が定着する中で、その処理を担う屠者は社会から疎外され、穢多と呼ばれるようになった。こうした死牛馬の処理特権は一部の長吏法師らに独占され、高額で売買される利権として明治時代の解放令まで存続した。本作は、この不合理な差別の歴史と背景にある経済的構造を論じる。

喜田貞吉

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今もなお諸所に小字を牛捨場または馬捨場と称する所がある。また小字という程でなくても、俗にそう呼んでいる場所が各地に多く、現に昔は死牛馬をここへ捨てたものだなど伝称せられているところも少くない。これは一体どうしたものか。

我が国は農業国である。したがって耕作を助けしめるべく牛馬を飼育する事が多い。また運搬用、騎乗用、あるいは挽車用としての牛馬の飼養も古来かなり多かった事であるに相違ない。これらの老いて役に堪えなくなったもの、また斃死したものの始末をどうしたであろうか。

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