TRENDIA CLASSIC

世評(一幕二場)

菊池寛

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――よしと云ひあしと云はれつ難波がた

うきふししげき世を渡るかな――

人物 所 時 凡て知れず。

情景 一 路のほとりに緑の草の生えた広場があり、その広場に一群の隊商が休息している。遠景にアラビア風の都会。隊商の中に、隊長と覚しく骨格逞しき老年の男がいる。妻を伴っている。妻は楚々として美しき女。隊商を囲んで多くの見物人が居る。見物の男女幾人とも知れがたし。

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