TRENDIA CLASSIC

民族の発展と理科

丘浅次郎

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わが国は今より十数年前に一度支那と戦うて勝ち、また数年前には世界の強国なるロシアと戦うてこれに勝ち、その結果として国の位置が非常に進んで、一等国と称せられるにいたった、これは大いに喜ぶべきことである。しかしながら何事でも名誉が上がれば、それとともに責任も重くなるもので、一等国といわれる位置を保ってますます発展してゆくには、今後はよほどの骨折りを要する。それについてはまず従来の一等国とわが国とをくらべてみて、各方面における優劣を調べ、もしわがほうに優った点があったならば、これはよろしく保護していつまでも他に優った位置を失わぬようにし、また少しでも他に劣ったところがあるならばこれは力をつくして一刻もはやく、他に追いつき、さらに他を追いこすようにと心掛けねばならぬ。

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