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TORENDIA

民族の発展と理科

本文約7,000字 ・ 読了時間 約14分

あらすじ(AIが作成しました)

民族の発展と理科を論じる。一等国となった日本が地位を保つには、文明的新知識の向上が不可欠であると指摘する。現実は欧米に劣り、指先の器用さに頼る現状に警鐘を鳴らす。将来の競争に勝ち抜くため、文学に偏る国民の趣味を是正し、理科の精神を徹底して教育と産業の振興を図る必要性を説く論考。

丘浅次郎

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わが国は今より十数年前に一度支那と戦うて勝ち、また数年前には世界の強国なるロシアと戦うてこれに勝ち、その結果として国の位置が非常に進んで、一等国と称せられるにいたった、これは大いに喜ぶべきことである。しかしながら何事でも名誉が上がれば、それとともに責任も重くなるもので、一等国といわれる位置を保ってますます発展してゆくには、今後はよほどの骨折りを要する。それについてはまず従来の一等国とわが国とをくらべてみて、各方面における優劣を調べ、もしわがほうに優った点があったならば、これはよろしく保護していつまでも他に優った位置を失わぬようにし、また少しでも他に劣ったところがあるならばこれは力をつくして一刻もはやく、他に追いつき、さらに他を追いこすようにと心掛けねばならぬ。

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