本文へ移動
TORENDIA

進化論と衛生

本文約7,500字 ・ 読了時間 約15分

あらすじ(AIが作成しました)

自然淘汰説が確立した事実として認められる中、生物進化の原理と衛生学の関係を論じる。生存競争は人間社会においても国や人種といった団体単位で働くと指摘し、個人の保護と団体全体の利益の両立について考察する。進化論の誤解を解きつつ、社会衛生学や人種衛生学といった新しい視点から、団体としての健康と繁栄を維持するための方法論を提示する。

丘浅次郎

🎧 まだ音声版はありません

リクエストが集まると、作家に音声化の需要が伝わります。

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 12

進化論と衛生という表題を掲げたが、実は生物進化の一大原因なる自然淘汰と衛生との関係について述べたいとおもう。そもそも進化論とは、今日世の中にある生物は動物でも植物でも決してすべて世界開闢のときから今日のとおりの形に造られ、そのまま少しの変化なしに子孫が残って、今日まで伝わったわけではなく、実は最初はなはだ簡単な構造を有する先祖から分かれ降ったもので、つねに漸々変化し、代を重ねるにしたがい、変化も次第にいちじるしくなって、ついに今日見るごとき数十万種の動植物ができたのであるという論で、これに対しては比較発生学、化石学等にほとんど無限の証拠があるから、今日のところではもはや学問上では疑うべからざる事実と見なすのほかはない。しこうして生物種属はなにゆえかくのごとくつねに進化しきたったかという問題に答えるのがすなわちダーウィンの自然淘汰説である。

丘浅次郎の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本