鴎外全集を讀む
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あらすじ(AIが作成しました)
文學美術の理論や評論の執筆、創作における觀察の態度の確認など、執筆活動の指針として活用される鴎外全集の読み方や、著者自身の日常的な参照方法を綴る。また、文學を志す青年に対し、専門教育機関へ通うよりも鴎外全集と辭書を熟読することが重要であるという独自の学習論を展開する。さらに、翻譯や江戸時代の資料調査に際して、どのようにこの全集や関連書籍を役立てているかについて具体的に述べる。
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一文學美術の理論に關して疑問の起つた時にはまづ審美綱領と審美新説の二書を讀む。 一批評の文など書く時專門の用語がわからない時には以上二書の外に洋畫手引草を參照してゐます。 一小説をかく時、觀察の態度をきめやうと思ふ時は雁と灰燼とを讀返す。既に二十囘くらゐは反復してゐるでせう。 一大正五年初て澀江抽齋の傳を讀むまでわたくしは江戸時代の儒家の詩文集にはあまり注意してゐなかつたのであるが、其後は先生の著作中に見えてゐる書卷は一通り讀んで置かうと思立つて、寫本の手に入らぬものは別として、刊本は今日でも見つかり次第よんで居ります。 一文學志望の青年で、わたくしの意見をきゝに來る人がゐると、わたくしは自分の説など聞くよりもまづ鴎外全集を一通りよんだ方がよい。その中で疑義があつたら、それについて説明しやうと、わたくしはいつも答へてをります。 一文學者にならうと思つたら大學などに入る必要はない。鴎外全集と辭書の言海とを毎日時間をきめて三四年繰返して讀めばいゝと思つて居ります。 一翻譯をする時適當な日本語が考へ出せない時には先生の翻譯と原書とを參照します。上田先生のものも見ます。それでも好い字が無い時には英華辭典で支那語の翻譯を見ます。 一ほんのちよつと心づいたことだけを書いて置きます。
完