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TORENDIA

サーベル礼讃

本文約300字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

大きな災害の際に出動した軍人の威力を、皮肉を込めて礼讃する時評。天然の災害に軍隊が出動せねば秩序が保てない現実を見つめながら、時代の風潮を鋭く突く。

佐藤春夫

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🎧 サーベル礼讃 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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小生が、今度の変事で最も感心したことは何と言っても軍人の威力である。――自然の威力に就ては何も今さらではないから。ところで一たい、天然の災害に対して剣つき銃の出動を俟たざるを得ざるかの如きは、その理由が何から発しているかを知らず最も不泰平の象ではあるまいか。邦家及び市民の名誉だなどとは決して誰も言うまい。しかもその軍隊が無かったら安寧秩序が保てなかったろうと考えさせられるのだから、この際、御同様、礼讃すべきものはやはり威光燦たるサーベルではあるまいか。さればこそ、恐らくは時代の先駆を以て自任するすべての雑誌などからは当分「所謂主義者」の名前などは影を没するであろう。如何でしょう、天下の雑誌経営者諸君。

完

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