TRENDIA CLASSIC

おおかみと きつね

グリム兄弟

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むかし むかし、おおかみが、きつねを、じぶんのうちにおいていました。

きつねは、動物のなかでも、たいへんよわい けものでした。ですから、おおかみのいうことは、なんでも、きかなければなりませんでした。きつねは、なんとかして、このしゅじんのところから にげだしたいと、おもっていました。

ある日のこと、きつねとおおかみは、ふたりで 森のなかをあるいていました。

そのとき、おおかみがいいだしました。

「おい、あかぎつね。なにか たべるものをもってこい。さもないと、おまえを ガリガリ たべちまうぞ。」

すると、きつねがこたえました。

「わたしは、子ひつじが二、三びきいる 百しょうやをしっています。もし、おのぞみでしたら、そいつを一ぴき、とったらどうでしょう。」

おおかみは気にいりました。そこで、ふたりででかけていきました。

きつねは、子ひつじを こっそり ぬすみだして、おおかみのところへもってきました。そして、じぶんは、そのまま さっさと、いってしまいました。おおかみは、ぺろりとごちそうをたいらげました。でも、まだまだ たりません。ほかのも ほしくなりました。そこで、ほかのもちょうだいしに、のこのこ でかけていきました。

ところが、おおかみのやりかたは、へたくそです。たちまち、子ひつじのお母さんに、みつかってしまいました。子ひつじのお母さんは、大声をはりあげて なきわめきました。それを お百しょうさんたちがききつけて、とんできました。

みんなは、おおかみをみつけると、さんざんに ぶったたきました。おかげで、おおかみは 足をひきずり、ヒーヒー なきながら、きつねのところへもどってきました。

「やい、きさま、よくも おれをだましたな。おれは、ほかの子ひつじも さらってこようと、おもったんだ。そしたら、百しょうどもにとっつかまってな。このとおり、体がぐにゃぐにゃになるまで、ぶちのめされたぞ。」

と、おおかみはいいました。

「あんたは、どうして、そう、くいしんぼうなんでしょうねえ。」

と、きつねはこたえました。

あくる日、ふたりは、また 野原へでかけました。

くいしんぼうのおおかみが、またもや いいだしました。

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