くまの こ
本文約630字 ・ 読了時間 約2分
あらすじ(AIが作成しました)
雪の積もった山へ猟に出た猟師は、仕留めた獲物を持ち帰る途中で帽子を忘れたことに気づく。引き返すと、木の陰でこちらを呼ぶ何者かの影を見つける。猟師が近づくと、そこには自分の帽子を被って嬉しそうに跳ね回る一匹の熊の子がいた。熊の子は猟師に帽子を返すと山の奥へ去っていき、二人は山を隔てて互いに声を掛け合う。人と動物の間の思いがけない交流を描く。
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かりうどが、ゆきの つもった やまへ、りょうに いきました。うさぎを 一ぴき みつけたので、きの あいだや こみちの うえを、おっかけまわって、やっとの ことで うちとめました。うさぎを ふくろに いれて、そこの きの したで ひとやすみ してから、うちの ほうへ かえりかけました。たにを ひとつ こして、こちらの やまへ きた とき、ぼうしが なくなって いる ことに きが つきました。さっき やすんだ ところに わすれたのかも しれないと おもって そっちを みると、その きの したに だれか いて こちらを みて います。
かりうどが、こちらから、
「おーい。」
と、いうと あちらからも、
「おーい。」
と、いいます。
かりうどは、そちらの ほうへ また もどって いきました。
「おーい、おーい」と よぶと、むこうの きの したでも、
「おーい、おーい」と いって、てを ふって います。たにを わたって、だいぶん ちかづいてから、また よんで みましたが、こんどは、なんとも こたえないで、うれしそうに、きの したに はねまわって いました。
かりうどが きの したに きて みて おどろいた ことには、それは 一ぴきの くまの こで かりうどの ぼうしを かむって いるのでした。かりうどが、あっけに とられて いると、くまの こは、かりうどの ところへ ぼうしを もって きて かりうどに わたすと、やまの おくへ かえって いきました。かりうどは、こころの なかで、くまの こに おれいを いって また、たにを わたって、こちらの やまへ きました。そして、くまの この いった ほうへ、
「おーい。」
と よんで みたら、
「おーい。」
と こたえました。
完