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著者: 榊原 みづき
はじめに ― 土俵の上の、いちばん上の地位
大相撲には、番付という、力士の地位をしめす表があります。そのいちばん上に、横綱という地位があります。
横綱は、大関よりも上の地位です。一度なると、長く土俵に立ち続ける人もいれば、短い期間で退く人もいます。その道のりを、ひとりずつ見ていくと、時代の流れが、数字のなかに見えてきます。
この本では、日本相撲協会が公式のサイトで公開している、歴代横綱の一覧を読みます。一覧には、代の番号、四股名、在位の年月、優勝の数が載っています。この数字だけを、ゆっくり、ひとつずつ読んでいきます。
先に、この本の約束を書いておきます。
ひとつめ。事実として書く数字は、協会の一覧に書かれたものだけです。足し算や引き算は、そのつど『計算』と書き、どこから計算したかも添えます。
ふたつめ。力士の名前は、一覧に書かれた四股名のとおりに書きます。私生活や、引退したあとの出来事には、ひとことも触れません。
みっつめ。どの横綱が一番だったか、という話はしません。数字を並べて、流れを見るだけです。評価や理由は、筆者の見方として、分けて書きます。
耳で聴く本なので、数字は、ゆっくり読みます。途中で迷ったら、ご自分が見たことのある土俵入りや、名前を、思い出しながら聴いてください。
数字の読み方 ― 三つの言葉
数字を読む前に、言葉を三つ決めておきます。
ひとつめは、在位です。その横綱になった年月から、退いた年月までの期間のことです。第四代からは、在位の始まりと終わりが、年月で書かれています。終わりが書かれていない第七十四代と第七十五代は、今も在位している人です。
ふたつめは、優勝の数です。一覧の『優勝』という欄の数字です。この本では、その数字を、そのまま使います。
みっつめは、大阪相撲です。一覧の一部には、『大阪相撲』という注が付いた優勝があります。その数字は、東京の大相撲の優勝とは別に数えます。この本では、そのことを、そのつど書きます。