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TORENDIA

菊模様皿山奇談

本文約186,600字 ・ 読了時間 約374分

あらすじ(AIが作成しました)

美作国の皿山で東山家が代々継承する白菊と野菊の銘がある名皿を巡り、因果応報がもたらす愛と無常の世態を描く。郷士の松蔭大藏が抱える陰謀や御家騒動を軸に、重宝を毀損すれば指を切るという厳しい掟が支配する閉鎖的な環境で、数々の登場人物が複雑に絡み合う。遠山權六の忠義や神原兄弟の思惑が交錯する中、隠された真実が次々と暴かれ、悪行を重ねた者たちが追い詰められていく様を、高座で語られるような独特の叙述で物語る。

三遊亭圓朝

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序

大奸は忠に似て大智は愚なるが如しと宜なり。此書は三遊亭圓朝子が演述に係る人情話を筆記せるものとは雖も、其の原を美作国久米郡南条村に有名なる皿山の故事に起して、松蔭大藏が忠に似たる大奸と遠山權六が愚なるが如き大智とを骨子とし、以て因果応報有為転変、恋と無常の世態を縷述し、読む者をして或は喜び或は怒り或は哀み或は楽ましむるの結構は実に当時の状況を耳聞目撃するが如き感ありて、圓朝子が高座に上り、扨て引続きまして今晩お聞きに入れまするは、とお客の御機嫌に供えたる作り物語りとは思われざるなり。蓋し当時某藩に起りたる御家騒動に基き、之を潤飾敷衍せしものにて、其人名等の世に知られざるは、憚る所あって故らに仮設せるに因るならん、読者以て如何とす。

明治二十四年十一月

春濤居士識

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一

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