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TORENDIA

近畿地方に於ける神社

本文約18,900字 ・ 読了時間 約38分

あらすじ(AIが作成しました)

近畿地方の神社を歴史的観点から論じる。古社が集中するこの地において、同一の場所に複数の歴史的層が重なる複雑さを指摘し、加茂神社や出雲を冠する地名、天照御魂社などを例に挙げ、それらが氏族の変遷や伊勢神宮との関係において持つ疑問点を考察する。専門的な研究ではなく史学の視点から問題を提示し、地域の信仰と歴史が皇室の発展や統御に至る過程を理解するために、神職や学識者が詳細に研究する意義を説く講演録である。

内藤湖南

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私のお話致しますのは、「近畿地方に於ける神社」と申します。近畿地方は殊に神社の大變多い處でありまして、最も古社の多い處であります。それらに就て悉く話すことは到底出來ることではありませぬ。又私は一體神社のことを深く研究した譯でも何でもありませぬが、幾らか趣味を持つたのは大分古いことで、大日本史神祇志が出版になりました頃之を讀みまして、其の中に神社に關する色々の考證が時々出て居りましたのに大變興味を感じたことがあります。其の後それに類似したもの、即ち矢張り大日本史神祇志を書かれた栗田博士が色々研究されたもの、其の他のものなどを見まして、神社の研究に幾らか興味を有つた。併し私の專門に屬することでないから、大分前にさう云ふことを考へたゞけであつて、其の後一向研究は進歩して居りませぬ。唯其の頃考へたことを一二拾つてお話をする位のことであります。

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