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TORENDIA

日本國民の文化的素質

本文約12,700字 ・ 読了時間 約26分

あらすじ(AIが作成しました)

日本國民の文化的素質を論じる講演録。著者は、日本が他国の文化を摂取するだけの国民ではないかと誤解される現状に触れ、各国の文化の特性を比較する。古来の書物目録の分析を通じて、日本が外来文化を脱した後に独自の文化的要素を保持し、発展させてきた歴史的経緯や武術・兵法における独自の工夫を例示し、日本人が文化を保持し創造する素質を十分に備えていることを立証する試みを綴る。

内藤湖南

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今日申します演題は「日本國民の文化的素質」斯う云ふ風な事を申上げることに致しましたのですが、私は此の問題は前から種々考へて居りますけれども、もう少し悠り考へを纏めようと思ひまして、今日迄何處でも之に就いて講演したこともありません。此の中の極一部分の事に就ては、多少言つたことはありますけれども、大體此の問題に就いては講演したことはありません、勿論まだ私の考へも十分はつきり纏まつて居ないのであります。又十分はつきりした詳しい材料の蒐集も出來て居りませんが、此の會が幸に杉浦先生の記念の會でありますから、兎に角斯う云ふ問題を、恐らく先生が生きて聽いて居られても、お叱りは蒙るまいと思ひまして、斯う云ふ問題の最初の講演を試みて見度いといふので、それで斯う云ふ題目に致しました。まだ十分考へを練つて居りませんから、定めし論旨にも支離滅裂の事があり、お聽き苦しい所もありませうし、御非難の點もあるかとも思ひますが、それは御遠慮なくお訊ねを願ひます。さうして私もだん/\之に關する考へを纏めて見度いと思ふのであります。

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