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TORENDIA

美術芸術としての生命の書道

本文約3,700字 ・ 読了時間 約8分

あらすじ(AIが作成しました)

書を単なる筆技の模倣や職業的な技能と捉える「書家の書」を批判し、作者の全人格や精神を写し出す「芸術としての書」の重要性を説く。古来、高僧や君主が書に励んだのは、己を磨く修養の道であったからだと主張。現代において書道観が堕落し、実質を伴わない俗書が横行する現状を厳しく論じ、技術のみならず書の中身、すなわち人間形成を重んじるべきだと警鐘を鳴らす。

北大路魯山人

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🎧 美術芸術としての生命の書道 / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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書のこと、すなわち字のうまいまずいを最も明白に率直に説明しようとするときは、大体次のような甲乙二つの色別が出来るかと思う。甲はいわゆる書家の書というものであって、現在でいえば、よくある書道展覧会などに出陳されているような物を指すことが出来る。これには看板、版下など書く人、あらゆる習字の先生などを含むものである。要するに手本の形態を模倣する筆技を楽しみとし、筆技で渡世する職業書家を指してよい。仮りに、明治の過去に溯って著名な一流書家を例に挙げて見ると、日下部鳴鶴、巌谷一六、中林梧竹、小野鵞堂などがそれに当るといえよう。いずれも素人眼にはうまく見えるようだが、実はみな拵えものであって、そこには生命が含まれてない生きた屍といえよう。

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