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TORENDIA

あとがき(『明日への精神』)

本文約310字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

複雑さを増す明日を迎えるために、今日という日をいっそう深く愛し、学び取ろうとする女性たちの願いの脈搏を、この一冊に込めたと語る宮本百合子のあとがき。

宮本百合子

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🎧 あとがき(『明日への精神』) / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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今日の私たちの生活にとって、明日というものは、世界の歴史のなかで考え得る最も複雑な内容で予想されるものとなって来ている。きょうからあしたへのうつりが、ただ夜から朝へのうつりかわりだと感じているひとは、もう一人もいないだろうと思われる。明日をよく迎えたい心は、今日の生活を一層切実に愛し、そこから学べるだけのものを隈なくとって、明日へつづく自分たちの二度とはない生命を花咲かせたい願いをもたせる。

私たち女のその願いの熱い脈搏が、ここに集められたもののなかに響いていて、その自然な響きが又ほかのいくつかの胸の裡に活々とした生活への脈動をめざまさしてゆくことが出来るとしたら、ほんとうに歓ばしいと思う。

昭和十五年九月

〔一九四〇年九月〕

完

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