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TORENDIA

一年生たちとひよめ

本文約840字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

学校へ向かう途中の池には、ひよめが浮かんでいる。一年生たちは毎朝、だんごをやるから潜れと歌いかけては、潜るひよめの姿を楽しんでいた。ある日、学校で嘘をついてはならないと教わった子供たちは、帰り道に困惑する。嘘をつかずにひよめを呼ぶため、彼らは正直に歌い方を変えてみる。すると、ひよめは変わらず水に潜り、子供たちとの交流を通じてひよめが潜る本当の理由が明らかになる様子を描く。

新美南吉

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🎧 一年生たちとひよめ / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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学校へいくとちゅうに、大きな池がありました。

一年生たちが、朝そこを通りかかりました。

池の中にはひよめが五六っぱ、黒くうかんでおりました。

それをみると一年生たちは、いつものように声をそろえて、

ひイよめ、

ひよめ、

だんごやアるに

くウぐウれッ、

とうたいました。

するとひよめは頭からぷくりと水のなかにもぐりました。だんごがもらえるのをよろこんでいるようにみえました。

けれど一年生たちは、ひよめにだんごをやりませんでした。学校へゆくのにだんごなどもっている子はありません。

一年生たちは、それから学校にきました。

学校では先生が教えました。

「みなさん、うそをついてはなりません。うそをつくのはたいへんわるいことです。むかしの人は、うそをつくと死んでから赤鬼に、舌べろを釘ぬきでひっこぬかれるといったものです。うそをついてはなりません。さあ、わかった人は手をあげて。」

みんなが手をあげました。みんなよくわかったからであります。

さて学校がおわると、一年生たちはまた池のふちを通りかかったのでありました。

ひよめはやはりおりました。一年生たちのかえりを待っていたかのように、水の上からこちらをみていました。

ひイよめ、

ひよめ、

と一年生たちは、いつものくせでうたいはじめました。

しかし、そのあとをつづけてうたうものはありませんでした。「だんごやるに、くぐれ」とうたったら、それはうそをいったことになります。うそをいってはならない、と今日学校でおそわったばかりではありませんか。

さて、どうしたものでしょう。

このままいってしまうのもざんねんです。そしたらひよめのほうでも、さみしいと思うにちがいありません。

そこでみんなは、こう歌いました。

ひイよめ、

ひよめ、

だんご、やらないけれど、

くウぐウれッ

するとひよめは、やはりいせいよく、くるりと水をくぐったのであります。

これで、わかりました。ひよめはいままで、だんごがほしいから、くぐったのではありません。一年生たちによびかけられるのがうれしいからくぐったのであります。

完

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