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TORENDIA

「花妖」作者の言葉

本文約360字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

時間の順序ではなく心理の流れに沿って場面が交錯する、新聞小説としては珍しい構成を採った理由を説明する、坂口安吾の連載小説「花妖」の作者の言葉。

坂口安吾

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🎧 「花妖」作者の言葉 / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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この小説は今までの新聞小説といくらか違って、場面や事件が時間的な順を追うて展開せず、心理の流れに沿うて、時間的にも前後交錯し、場面と人物も常に変転交錯しつゝ展開して行きます。

物語のかような心理的展開法は近代文学のあたりまえの型ですが、少しずつ毎日に分けて読む新聞小説では、前後の脈絡をたどるに不便ですから、余り試みられたことがなかったようです。

作者は敢て新型をてらうものではありません。この形式が物語の最も自然な展開法で、今日の我々の情意にとって最も素直な分り易いものであり、作者にとっても語り易い方法であると信ずるからであります。

幾人かの主要人物が各自独自の問題と生き方と事件をひっさげて、初めから交互に明滅変転しますから、人物と場面の変化の激しさになれるまで、初めは切り抜きでもとって読んで下されば幸じんです。

完

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