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TORENDIA

誠実な実験者・マ元帥

本文約910字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

マッカーサー元帥は敗戦国日本に対し、歴史的課題の解決を志し、誠心誠意の情熱を持って改革を試みる。農地解放や憲法改正などの果敢な実験を推進し、日本の政党政治を是正し公正な利益をもたらす。本書は、元帥による占領統治の真摯な姿勢と、彼が切り開いた武装なき日本という国家像の可能性を論じる。国際情勢の中で中立国を目指す日本の役割と、その道を拓いた人物の功績を評価する随筆である。

坂口安吾

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🎧 誠実な実験者・マ元帥 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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敗戦国の手足を苛酷にもぎとれば再び戦争へ駆りたてる条件をつくるようなものである。手足をもがれたままでは暮せないからだ。歴史はこの課題を解決したことがない。

マッカーサー元帥は、自分に託された敗戦国日本にこの課題の歴史的な解決をなしとげたいという責務と情熱に燃えて日本へ乗りこんできたように見うけられますね。敵意や偏見は見られない。建設の意欲、情熱、義務感。創作の、といってもよい。武人の理想はかくあるべきかも知れないが、このむずかしい課題に対して、彼のように誠心誠意をもって努力した例は稀でしょうね。

彼は果敢な実験者であった。この課題に対しては実験してみるよりほかに手段がないのだ。共産党も公認したし、農地も解放した。憲法も改めた。農地解放は実質上の無血大革命のようなものだが、日本の農民も、農民の指導者たる政党も、その受けとり方がテンヤワンヤで、稀有な大改革を全然無意味なものにしてしまった。農民の指導者たる政党などには、常時万端の設計がなくてはかなわぬはずのものだが、ダメなんだね。口惜しい話さ。

むろん日本の政治家には、このような実験は許されない。自国の政治に実験ということはあり得ないから。しかし、彼の実験には誠意が溢れていたね。その仕事に全てをかけているマジメさが溢れていた。

妙な話だが、日本の政治家が日本のためにはかるよりも、彼が日本のためにはかる方が概ね公正無私で、日本人に利益をもたらすものであったことは一考の必要があるでしょう。元帥の是正がなければ、日本の政党はボスやギャングに依存して、暗黒政治とインフレの泥沼を泳ぐことになったろう。占領されることが幸福をもたらすという妙な経験を日本はしたものさ。

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