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TORENDIA

瀬戸内海の潮と潮流

本文約2,100字 ・ 読了時間 約5分

あらすじ(AIが作成しました)

瀬戸内海の複雑な地形や気象的特性を踏まえ、海面の昇降現象である潮の満干と、それに伴う潮流の運動について論じる。月と太陽の引力による潮汐が、狭い海峡や入り組んだ灘を通過する際に生じる高低差や、それに起因する激しい海水の流れを解説する。特に豊後海峡や鳴門の渦潮を例に挙げ、海峡の地形と潮流の速度、およびそれらが海域に与える影響を詳述し、物理的な視点から海水の動的な様相を明らかにする一編である。

寺田寅彦

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🎧 瀬戸内海の潮と潮流 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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瀬戸内海はその景色の美しいために旅行者の目を喜ばせ、詩人や画家の好い題目になるばかりではありません。また色々な方面の学者の眼から見ても面白い研究の種になるような事柄が沢山あります。一体、あのような込み入った面白い地形がどうして出来たかという事は地質学者の議論の種になっているのです。また瀬戸内海の沿岸では一体に雨が少なかったり、また夏になると夕方風がすっかり凪いでしまって大変に蒸暑いいわゆる夕凪が名物になっております。これらはこの地方が北と南に山と陸地を控えているために起る事で、気象学者の研究問題になります。しかし、ここには私はただ少しばかり瀬戸内海の中の水の運動の事について御話ししましょう。

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