本文へ移動
TORENDIA

単独犯行に非ず

本文約390字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

開店前の三越に無理をしてまで駆けつけた不可解な行動から、単独犯行ではなく何らかの組織的な集団が関わった可能性を推理する坂口安吾の事件評論。

坂口安吾

速度
🎧 単独犯行に非ず / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 1

普通の時間に家を出て登庁せずに三越へ行って開店するまでに無理な自動車散歩までして開店に間に合ったということは、誰かと会見するような何か重大な約束があったのではなかろうかと考えられる。その約束は国鉄労組の誰かとの会見ではなく、もっとプライベイトなものにちがいない。だから犯人はプライベイトなものかプライベイトを利用したものである。犯行はラジオで騒ぎ出されてから行われたものだろう。強雨の中をあそこまで運んだのは集団でなければ出来ない。国鉄労組の組織を通した犯行とは思わないが、それを利用して行われたものだろう。これを探偵小説の常識からいえば鉄道轢死ということは自殺と他殺を不明にするためと、犯行の跡をなくすためとの二つが考えられるが、しかしこの事件の場合は鉄道問題にからませる意味もあるようだ。犯行は労組と無関係であっても何か大きな別な組織的集団によって行われたことは考えられる。

完

坂口安吾の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本