瓜子姫子
本文約2,800字 ・ 読了時間 約6分
あらすじ(AIが作成しました)
川から流れてきた大きな瓜から、一人の女の子が生まれる。瓜子姫子と名付けられたその子は、機織りが得意で老夫婦に大切に育てられる。しかし、山に住む悪者のあまんじゃくが留守番中の姫子をだまし、着物を奪って姫子になりすます。お城へ連れて行かれるあまんじゃくを乗せた籠が裏山を通る際、木に縛り付けられていた本物の姫子が助けを求める。姫子は救出され、お城へ向かい、あまんじゃくは退治される物語を描く。
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一
むかし、むかし、おじいさんとおばあさんがありました。ある日おじいさんは山へしば刈りに行きました。おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川でぼちゃぼちゃ洗濯をしていますと、向こうから大きな瓜が一つ、ぽっかり、ぽっかり、流れて来ました。おばあさんはそれを見て、
「おやおや、まあ。めずらしい大きな瓜だこと、さぞおいしいでしょう。うちへ持って帰って、おじいさんと二人で食べましょう。」
といいいい、つえの先で瓜をかき寄せて、拾い上げて、うちへ持って帰りました。
夕方になると、おじいさんはいつものとおり、しばをしょって山から帰って来ました。おばあさんはにこにこしながら出迎えて、
「おやおや、おじいさん、お帰りかえ。きょうはおじいさんのお好きな、いいものを川で拾って来ましたから、おじいさんと二人で食べましょうと思って、さっきから待っていたのですよ。」
といって、拾って来た瓜を出して見せました。
「ほう、ほう、これはめずらしい大きな瓜だ。さぞおいしいだろう。早く食べたいなあ。」
と、おじいさんはいいました。
そこでおばあさんは、台所から庖丁を持って来て、瓜を二つに割ろうとしますと、瓜はひとりでに中からぽんと割れて、かわいらしい女の子がとび出しました。
「おやおや、まあ」
といったまま、おじいさんもおばあさんも、びっくりして腰を抜かしてしまいました。しばらくしておじいさんが、
「これはきっと、わたしたちに子供の無いのをかわいそうに思って、神さまがさずけて下さったものにちがいない。だいじに育ててやりましょう。」
「そうですとも。ごらんなさい。まあ、かわいらしい顔をして、にこにこ笑っていますよ。」
と、おばあさんはいいました。
そこでおじいさんとおばあさんは、あわててお湯をわかして、赤ちゃんにお湯をつかわせて、温い着物の中にくるんで、かわいがって育てました。瓜の中から生まれてきた子だからというので、瓜子姫子という名前をつけました。