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TORENDIA

中村伸郎

本文約290字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

岸田國士

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🎧 中村伸郎 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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近代俳優の特色が、いはゆる限られた役柄をもたぬところにあるとすれば、中村伸郎はまさに、さういふ俳優の一人である。繊細かと思ふと案外図太く、飄々乎としてゐる半面になかなか手堅いところもある。純然たる芸術家の苦悩と、無為徒食の部屋住みの応揚さと、十年勤続のオフイスマンの律義さとを同時に、その風貌のうちにひそませてゐる。彼の俳優としての持ち味は、時として「役」に殺される。しかし、多くの場合、彼の演技は、そのスタイルの陰翳によつて、人物を滋味豊かなものとする。彼の「当り芸」をひとつひとつ挙げてみればわかる。「おふくろ」の英一郎、「マリウス」のパニス、「歳月」の紳一、等々。

完

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