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TORENDIA

お金とピストル

本文約440字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

泥棒からピストルを千円で買い取ったケチンボが、逆にそのピストルで脅し返そうとするが、実はピストルはオモチャ、金も贋物だったという皮肉な結末を描く夢野久作の寓話。

夢野久作

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🎧 お金とピストル / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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泥棒がケチンボの家へ入ってピストルを見せて、お金を出せと言いました。ケチンボは、

「ただお金を出すのはいやだ。その短銃を売ってくれるなら千円で買おう。お前は私からお金さえ貰えばそんなピストルは要らないだろう」

泥棒は考えておりましたが、とうとうそのピストルを千円でケチンボに売りました。ケチンボは泥棒からピストルを受け取ると、すぐにも泥棒を撃ちそうにしながら、

「さあ、そのお金ばかりでない、ほかで盗んだお金もみんな出せ。出さないと殺してしまうぞ」

と怒鳴りました。

泥棒は腹を抱えて笑いました。

「アハハ。そのピストルはオモチャのピストルで、撃っても弾丸が出ないのだよ」

と言ううちに表へ逃げ出しました。ケチンボはピストルを投げ出して泥棒を追っかけて、往来で取っ組み合いを始めましたが、やがて通りかかったおまわりさんが二人を押えて警察へ連れて行きました。

警察でいろいろ調べてみますと、泥棒が貰った千円のお金はみんな贋物のお金で、ピストルはやっぱり本物のピストルでした。

二人共牢屋へ入れられました。

完

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