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TORENDIA

約束

本文約370字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

橋の下で友と会う約束を守り抜いて溺れ死んだ男の話をめぐり、約束を守ることの是非を問答形式で語る夢野久作の掌編。

夢野久作

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🎧 約束 / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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「ある人が橋の下で友達に会う約束をして待っていた。そのうちに雨が降って水がだんだん深くなって、その人の胸まで来た。けれどもその人は約束を守って立っていた。そのうちに水はいよいよ深くなって、その人の口の処まで来た。けれどもその人は動かなかった。そのうちに水は口から鼻から眼まで来て、とうとうその人は溺れ死んでしまった。だから約束を守るのはわるい事だ」

とある人が言いました。するとも一人の人がこう尋ねました。

「橋の下で溺れ死ぬ約束をしたのじゃないだろう。その人に間違いなく会うために約束をしたのだから、ほかのよくわかる処で待っていたっていいじゃないか」

「そうじゃない」

と初めの人は言いました。

「大体、約束を守ると言う事は馬鹿な事なんだ」

するとも一人の人がこう言いました。

「つまりお前は自分だけ約束を守らないで、ほかの人にだけ守って貰いたいのだろう」

完

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