TRENDIA CLASSIC

赤い鳥

小川未明

1 / 1

鳥屋の前に立ったらば

赤い鳥がないていた。

私は姉さんを思い出す。

電車や汽車の通ってる

町に住んでる姉さんが

ほんとに恋しい、なつかしい。

もう夕方か、日がかげる。

村の方からガタ馬車が

らっぱを吹いて駆けてくる。

鳥屋の前に立ったらば

赤い鳥がないていた。

都の方をながめると、

黒い煙が上がってる。

小川未明の他の作品