TORENDIA
私の著作集
太宰治
TORENDIA
私の著作集
本文約450字 ・ 読了時間 約1分
あらすじ(AIが作成しました)
処女作品集「晩年」から「新ハムレツト」まで、次々と世に出た自著の刊行の経緯を年ごとに振り返り、少し休みたいと本音を漏らす太宰治の一文。
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🎧 私の著作集 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星
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最初の創作集は「晩年」でした。昭和十一年に、砂子屋書房から出ました。初版は、五百部ぐらゐだつたでせうか。はつきり覺えてゐません。その次が「虚構の彷徨」で新潮社。それから、版畫莊文庫の「二十世紀旗手」これは絶版になつたやうです。
しばらく休んで、一昨年あたりから多くなりました。紙の質も、惡くなりました。一昨年は、竹村書房から「愛と美について」砂子屋書房から「女生徒」女生徒は、ことしの五月に再版になりました。
昨年は、竹村書房から「皮膚と心」京都の人文書院から「思ひ出」河出書房から「女の決鬪」が出ました。
ことしは、實業之日本社から「東京八景」が出ました。二、三日中に、文藝春秋社から「新ハムレツト」が出る筈です。それから、すぐまた砂子屋書房から「晩年」の新版が出るさうです。つづいて筑摩書房から「千代女」が、高梨書店から「信天翁」が出る筈です。「信天翁」には、主として隨筆を收録しました。七月までには、みんな出るでせう。
少し休みたいと思ひます。私はことし三十三であります。女の子がひとりあります。
完