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TORENDIA

日本歴史の特性

本文約14,000字 ・ 読了時間 約29分

あらすじ(AIが作成しました)

日本の歴史は、特定の中央権力のみならず日本民族全体のはたらきによって発展してきたことを論じる。地方豪族や武士が経済的・軍事的な力をもって歴史の展開を支え、時代とともに変容する地方文化が中央の力と相互に影響し合った過程を詳述する。また、外部からの思想や制度を主体的に取り入れ、人間性を尊重しながら生活を豊かに更新し続けてきた日本民族の力と、その歴史的発展の精神的根拠を提示する。

津田左右吉

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日本の歴史の特性ということを話そうとすれば、つまりは日本の歴史そのものを話さねばならぬことになる。日本の歴史の特性は、全体としての日本の民族生活の歴史的発展の上にあらわれているものであり、そうして、その民族生活にも、その発展のすがたにも、いろいろの方面があって、しかもそれらが互にはたらきあって一つの生活となりその発展となるものだからである。けれども、ここでそういう話をするわけにはゆかないから、日本の民族生活の発展のありさまにおいて大切だと思われること、著しく目にたつことの、二つ三つをとり出して話してみるより外にしかたはあるまい。しかし、だれにもよく知られていることは、ことさらにいうには及ぶまいから、ここでは、大せつなことでありながら世間ではわりあいに重く見られていないというようなことがらを述べてみようと思う。ここに述べることだけが特性であるというのではない。なおここでいうのは主として文化史の側面においてであることをも、あらかじめおことわりしておく。

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