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TORENDIA

オリンピック東京大會讚歌

本文約460字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

オリンポスの聖火が海を渡り、秋の日本に到着する様子を綴る。富士や筑波の麓で世界各国の若人が集い、五輪の旗がはためく祭典の情景を描く。魚や鳥のように技を競い合い、勝敗を超えて互いに手を握り笑い合う若人らの姿を通して、平和と健康の尊さを謳い上げる。混迷する世の中に現れた秩序と、爽やかな日本の秋空の下で繰り広げられる万国の絆と交流を称える歌である。

佐藤春夫

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🎧 オリンピック東京大會讚歌 / 朗読音声: VOICEVOX:波音リツ

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オリンポス遠きギリシャの

いにしへの神々の火は

海を越え荒野をよぎり

はるばると渡り來て

今ここに燃えにぞ燃ゆる

青春の命のかぎり

若人ら力つくして

この國の世界の祭

喜ばん富士も筑波も

はためきて五輪の旗や

へんぽんとひるがへる

日本の秋さはやかに

東海の我らが小島

み空より四方の海より

この星のいたるところの

すぐれたる若人迎へ

國々の旗立てならべ

萬國は一つ心に

美を讚へ意氣を重んず

めでたさの祭なりけり

喜ばん富士も筑波も

はためきて五輪の旗や

へんぽんとひるがへる

日本の秋さはやかに

むつまじき若人の群

魚となり飛ぶ鳥となり

獅子となり龍馬ともなり

潔く技を爭う

爭ひは爭ひならず

もろともに勝つも勝たぬも

手を把りて笑ふたのしさ

めでたさの祭なりけり

喜ばん富士も筑波も

はためきて五輪の旗や

へんぽんとひるがへる

日本の秋さはやかに

日の光うま酒に似て

吹く風のきよらにあまく

健康はあたりを拂い

頽廢はかげりだに無し

みだれたる人間の世の

嚴肅と平和の場に

我ら見る力の秩序

めでたさの祭なるかな

喜ばん富士も筑波も

はためきて五輪の旗や

へんぽんとひるがへる

日本の秋さはやかに

(昭和三十九年十月)

完

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