本文へ移動
TORENDIA

支那の書目に就いて

本文約16,600字 ・ 読了時間 約34分

あらすじ(AIが作成しました)

支那の書目の分類の変遷と、目録の編纂意義を論じる。現存する最古の目録である漢書の藝文志は、劉向と劉によって編纂された七略に基づき、班固が作成した。当時は専門家が協力して校正を行い、書籍の大意や得失を論じることで学問としての目録が成立していた。章學誠が著した校讐通義を通じ、書籍の源流や得失を論じる目録の本来あるべき姿を考察し、現代の四部分類に至るまでの歴史的変遷を解説する。

内藤湖南

🎧 まだ音声版はありません

リクエストが集まると、作家に音声化の需要が伝わります。

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 20

今日は支那の書目に就いて申上げるのでありますが、第一に申上げたいのは、支那の書目の分類の仕方の變遷でございます。それから其の前に一寸支那の書目といふものは、いつ頃から出來たかといふことを申上げて置きたいと思ひますが、これはもう圖書館の事に御關係の方は、どなたも御承知のことでありまして、現存して居る目録では漢書の藝文志が一番古いといふことになつて居ります。これはいつ頃出來たかと申しますと、漢書の出來ましたのは、後漢の班固が之を作つて、さうして班固の生きて居る間には十分出來上らずして、其の妹の有名な曹大家といふ女の學者が之を完成したといふことになつて居りますから、班固の歿くなりました少し後に出來たものと思はれますが、さうしますと、西洋紀元の一世紀の終り頃であります。しかしこの漢書の藝文志と申しますものは、これは班固が自分で初めから著述したのではなくして、劉の七略といふものに依つて、其の六略を其の儘に採つて、其の一つの輯略といふものを省いたといふことになつて居ります。

内藤湖南の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本