本文へ移動
TORENDIA

科学の常識のため

本文約9,500字 ・ 読了時間 約19分

あらすじ(AIが作成しました)

レイモン・コフマンが著した「科学の学校」を軸に、科学的知識の重要性と人間の進歩への信頼を論じる。子供向けに書かれた同書を起点として、関連する科学書を紹介しながら、知識を深めることの意義や、科学と感情を分離しがちな女性の教育的課題について考察を述べる。社会に根付く迷信や偏見を排し、理性的判断と科学的精神を持って生活を豊かにし、未来へ向けて知識を高めていくことの必要性を説く一冊である。

宮本百合子

🎧 まだ音声版はありません

リクエストが集まると、作家に音声化の需要が伝わります。

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 13

コフマンの「科学の学校」が、神近市子の翻訳で実業之日本社から出版された。訳者からおくられた一冊を手提袋に入れてよそへ出かける電車の中だの、待っている間だのに読んでいるうち、この小さい本をめぐって私の感興はいろいろに動かされた。

「はしがき」にいわれているとおり、著者レイモン・コフマンというアメリカの社会教育者は、ほかに「人類文化史物語」という世界的な名著をもっていて、それはやはり神近さんが訳して岩波文庫に二冊で出ている。

コフマンの目ざすところは「何でも必要な事実だけ、科学的な事実だけをそれもなるべく早く知らせてそれに子供たちの興味を起させ、その興味の成長によって大きくなった子供たちが、健康な人生の内容を、自分で形づくって行くよう」に導いて行こうというにある。コフマンはこの一貫した方針に立って、レイ小父さんという名で年少者のために十数年来活動して来ている人なのだが、彼が特に年の小さいものたちを、希望と期待との対象としたのはどういうわけからであったろう。

宮本百合子の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本