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TORENDIA

国際民婦連へのメッセージ

本文約2,000字 ・ 読了時間 約5分

あらすじ(AIが作成しました)

日本の人口比で婦人が男子を大幅に上回るという統計を起点に、戦争による人民生活の破壊と婦人が受けた深刻な犠牲を分析する。封建的な権力下で労働を担わされた婦人の現状を詳述し、民主化が進む日本における経済危機や家事負担の困難にも触れる。その上で、保守勢力と闘いながら平和な世界建設を目指す日本婦人の姿勢と、国際的な連帯を求める熱い願いを綴る。

宮本百合子

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🎧 国際民婦連へのメッセージ / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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最近の統計によると、日本人の人口比率において婦人の人口が三百万ばかり男子人口よりも多くなっていることが示されました。

この事実は何を物語っていることでしょう? この簡単な数字は野蛮な戦争を強行した日本の封建的・軍事的権力によって、日本の人民生活がどんなにその根本から破滅させられたかを示すものです。

ナチス政権の下においてドイツ人民が苦しんだとおり、ファシスト・イタリーでイタリー人民が苦しんだとおり日本の人民がその生活の歴史に前例のなかった程深刻な犠牲を強いられた事実を語るものです。

そしてドイツやイタリーにおいて誤った政権の最も切実な犠牲が婦人大衆であったとおり、日本でも好戦的な特権支配者たちの犠牲となったのは、誰よりも先に婦人大衆であることを明瞭に語っているものです。

戦争へ召集する一枚の赤紙はその絶対命令によって、日本のあらゆる家庭から良人と父親、愛人、兄弟たちを奪い取りました。一枚の赤紙は、幾千万の日本の家庭を片はじから破壊しました。婦人が男にかわって今日までつくしてきた生活上の努力は言葉には云いつくせません。

工業・農業における社会生産を最低のレベルにおいてでもどうやら保ちつづけたのは勤労婦人の献身でした。一九四〇年以後の日本のすべての炭坑には婦人が入坑し、過重な労役に服してきました。若い勤労婦人は最も危険・有害なあらゆる生産部門においてさえ活動しました。

しかも、日本の軍事的権力によって特別な保護をうけていた企業家たちは、生産の大半を婦人の労力によって行いながら、勤労婦人の福祉施設、母性保護設備、災害予防施設は行わずにきたのです。

今日、日本の組織労働者は四百万人あります。その半数は婦人労働者であるのは、上にのべたような事情からみても実に当然なことです。

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