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TORENDIA

ファシズムは生きている

本文約4,200字 ・ 読了時間 約9分

あらすじ(AIが作成しました)

病床にある著者が、知人へ宛てた手紙を通して戦後の日本社会を論じる。かつての侵略戦争を主導した特高部長の釈放や、首相暗殺に関与したテロリストが戦後も活動を続ける実態を挙げ、形を変えて生き延びるファシズムの脅威を指摘する。また、皇族の現状や天皇制のあり方にも触れ、民主主義を守るためには、生活のあらゆる場面で反人民的な勢力と戦い続ける必要があると主張する書簡である。

宮本百合子

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🎧 ファシズムは生きている / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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林米子さんへ。

お手紙ありがとう。十二月二十五日の晩は、かえりにおつれがあったから助かりましたが、本郷の通りで、走っていたバスが急停車したとき、ステップのわきの金棒につかまって立っていたわたしのからだが、ブーンとひとまわりふられて、もし、手がはなれたらそのままふりおとされるところでした。わきにいたちゑ子さんが、「あらあ、おっかなかった」といいました。

あの講演会から病気がわるくなって、いまも床の上です。口述していただいて返事をかきます。あの講演会でもわかるように、この頃だんだんいろいろな作家がファシズムに反対し、日本の独立と平和とを守るためには一致した気持で集りもするようになってきたことは、実にプラスだと思います。東條の家族が、「父は生きたのです」といった十二月二十三日の次の日、わたしたちはA級戦犯容疑者十七名が釈放された記事と写真とをみました。

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