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TORENDIA

無題

本文約300字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

腹をこわして講演会に出られなくなったことを詫び、友人の佐佐木茂索にこの文章を代読してもらうよう頼む、ユーモアを交えた芥川龍之介の挨拶文。

芥川龍之介

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🎧 無題 / 朗読音声: VOICEVOX:波音リツ

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わたくしはけふの講演会に出るつもりでゐましたが、腹を壊してゐる為に出られません。元来講演と云ふものは肉体労働に近いものですから、腹に力のない時には出来ないのです。甚だ尾籠なお話ですが、第一下痢をする時には何だか鮫の卵か何かを生み落してゐるやうに感ずるのです。それだけでももうがつかりします。おまけに胃袋まで鯨のやうに時々潮を吐き出すのです。そこで友人佐佐木茂索君にこの文章を読んで貰ふことにしました。勿論佐佐木君は読むだけではなく、佐佐木君自身の講演もされることと信じてゐます。若し万一されなかつたとすれば、どうか足を踏み鳴らして、総立ちになつてお騒ぎ下さい。右とりあへず御挨拶まで。

(大正十五年六月)

完

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