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TORENDIA

夫即ち妻ではない

本文約330字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

妻の意見が夫と違っていても、世間は夫の意見をそのまま妻の意見とみなしてしまう現状を批判し、「良妻たれ」という願いが現代の妻には重荷であると論じる宮本百合子の随筆。

宮本百合子

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どういう意味からにしても、今の場合それをいうのは少し困ります。表面だけで誤解されることが厭なんです。でもこういうことはいわれると思います。今の時代では、妻は自分の生活をすべて夫の生活に適応させなくては生活することはできないということ。または、たとい妻の意見が夫の意見と違っていても、世間の人は、夫の意見は妻の意見だという風に看做してしまうし、それから夫が間違ったことをして、妻がその間違いであることをいっていても、一般の人達は妻も間違っているものだと思っているという風に、何でもかでも、夫即ち妻でなくてはならないというのは、苦しい生活です。また日本の昔ながらのいい妻であれと願われることも現代の妻にとっては可なり大きな不平の一つでしょう。

〔一九二六年五月〕

完

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