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TORENDIA

元時代の蒙古人

本文約18,700字 ・ 読了時間 約38分

あらすじ(AIが作成しました)

元時代の蒙古人の社会状況や日常生活、風俗習慣について論じる講話である。文献資料が乏しい当時の状況を知るための材料として、プラノ・カルピニやマルコ・ポーロらによる西洋人の旅行記を挙げ、彼らの飲食物である馬乳酒の儀式的な飲用方法や、戦術の特徴を考察する。また、強大な陸軍力を持つ一方、水上戦に極めて弱いという蒙古人の軍事的側面にも触れ、歴史的な視点から当時の生活や特性を明らかにしている。

桑原隲藏

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今日は元時代の蒙古人の話を申すのですが、諸君の中の多數は此學校で既に幾分東洋史も習つて居るだらうし、又中學校あたりで東洋史も習つたであらうから、元時代の蒙古人の話は大概知つて居るだらうと思ひます。東洋史の中で一番面白いのは蒙古時代であつて、彼等の活動した舞臺が非常に廣いといふことと、又それが後世に及ぼした影響もなかなか廣い。例へて云へばアメリカ發見即ち新大陸發見も決して偶然に起つたことではない。無論イタリーのコロンブスが發見したのであるが、彼をしてさういふ新大陸を發見せしむるに至つた最も有力なる原因は蒙古が起つたことと非常に關係して居る。蒙古が起つた爲に支那といふ國が西洋の方へ知られ、その支那及び印度へ行く目的でコロンブスが西の方から出て遂にアメリカの方へ到着したのであります。

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