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TORENDIA

蓮花公主

本文約4,200字 ・ 読了時間 約9分

あらすじ(AIが作成しました)

昼寝をしていた竇旭は、異界の王から招かれ、蓮花という名の公主と出会う。王は二人の結婚を提案するが、竇は夢か現実か判別できず返答を逃す。後に再び招かれて結婚するが、巨大な蛇の襲来により国が危機に陥る。夢の中で妻を救おうと奮闘した竇が目覚めると、枕元には蜂がいた。隣人の庭の蜂の巣には巨大な蛇が潜んでおり、竇の夢は現実の災厄を暗示していた。

蒲松齢

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🎧 蓮花公主 / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

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膠州の竇旭は幼な名を暁暉といっていた。ある日昼寝をしていると、一人の褐色の衣を着た男が榻の前に来たが、おずおずしてこっちを見たり後を見たりして、何かいいたいことでもあるようであった。竇は訊いた。

「何か御用ですか。」

褐衣の人はいった。

「殿様から御招待にあがりました。」

竇は訊いた。

「殿様とはどんな方です。」

褐衣の人はいった。

「すぐ近くにおられます。」

竇はそれについていった。褐衣の人はぐるりと路を変えて、牆をめぐらした家の旁を通って案内していった。楼閣の建ち並んでいる処があった。褐衣の人はそこを折れ曲っていった。そこにはたくさんの人家が軒を並べていたが、どうしてもこの世の中のものではなかった。そこにはまた宮廷に事えている官吏や女官などがたくさん往来していたが、皆、褐衣の人に向って訊いた。

「竇さんは見えましたか。」

褐衣の人は一いち頷いた。不意に一人の貴い官にいる人が出て来て、竇を迎えたがひどく恭しかった。そして堂にあがって竇はいった。

「もともとお目みえしたことがないから、拝謁しておりませんのに、どうした間違いかお迎えを受けましたが、私にはその故が解りかねます」

貴い官にいる人はいった。

「王様が先生が清族で、そのうえ代代徳望のあるのをなつかしく思われて、一度お目にかかってお話したいと申しますから、御足労を煩わしたしだいです。」

竇はますます駭いて訊いた。

「王はどうした方です。」

貴い官にいる人はいった。

「暫くすると自然にお解りになります。」

間もなく二人の女官が来て、二つの旌を持って竇を案内していった。立派な門を入っていくと殿上に王がいた。王は竇の入って来るのを見ると階段をおりて出迎えて、賓主の礼を行った。礼がおわると席についた。そこには饗宴の筵が設けてあった。殿上の扁額を見ると桂府としてあった。竇は恐縮してしまって何もいうことができなかった。王はいった。

「お隣になっておるから御縁が深い。どうかゆっくりうちくつろいでくださるように。」

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