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TORENDIA

舌切りすずめ

本文約4,000字 ・ 読了時間 約8分

あらすじ(AIが作成しました)

いじのわるいおばあさんに舌を切られたすずめは、山へ探しに来たおじいさんを温かくもてなす。おじいさんはおみやげに軽いつづらを持ち帰って多くの宝を得るが、それを知ったおばあさんは欲を出して重いつづらを強引に持ち帰ろうとする。山から戻る道中でつづらを開けたおばあさんは、中から飛び出したお化けたちに驚き、恐怖のあまり逃げ帰る。身勝手な行いを反省するおばあさんの姿を通して、戒めを描く昔話である。

楠山正雄

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🎧 舌切りすずめ / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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一

むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがありました。

子供がないものですから、おじいさんはすずめの子を一羽、だいじにして、かごに入れて飼っておきました。

ある日おじいさんはいつものように山へしば刈りに行って、おばあさんは井戸ばたで洗濯をしていました。その洗濯に使うのりをおばあさんが台所へ忘れていった留守に、すずめの子がちょろちょろかごから歩き出して、のりを残らずなめてしまいました。

おばあさんはのりを取りに帰って来ますと、お皿の中にはきれいにのりがありませんでした。そののりはみんなすずめがなめてしまったことが分かると、いじのわるいおばあさんはたいへんおこって、かわいそうに、小さなすずめをつかまえて、むりに口をあかせながら、

「この舌がそんなわるさをしたのか。」

と言って、はさみで舌をちょん切ってしまいました。そして、

「さあ、どこへでも出ていけ。」

と言って放しました。すずめは悲しそうな声で、「いたい、いたい。」と鳴きながら、飛んでいきました。

夕方になって、おじいさんはしばを背負って、山から帰って来て、

「ああくたびれた、すずめもおなかがすいたろう。さあさあ、えさをやりましょう。」

と言い言い、かごの前へ行ってみますと、中にはすずめはいませんでした。おじいさんはおどろいて、

「おばあさん、おばあさん、すずめはどこへ行ったろう。」

と言いますと、おばあさんは、

「すずめですか、あれはわたしのだいじなのりをなめたから、舌を切っておい出してしまいましたよ。」

とへいきな顔をして言いました。

「まあ、かわいそうに。ひどいことをするなあ。」

とおじいさんは言って、がっかりした顔をしていました。

二

おじいさんは、すずめが舌を切られてどこへ行ったか心配でたまりませんので、あくる日は、夜があけるとさっそく出かけていきました。おじいさんは道々、つえをついて、

「舌切りすずめ、

お宿はどこだ、

チュウ、チュウ、チュウ。」

と呼びながら、あてもなくたずねて歩きました。野を越えて、山を越えて、また野を越えて、山を越えて、大きなやぶのある所へ出ました。するとやぶの中から、

「舌切りすずめ、

お宿はここよ。

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